7月に頚椎(けいつい)椎間孔切除手術を受け、成功したロックバンド、X JAPANのリーダー、YOSHIKIが23日、三重・鈴鹿サーキットで、損傷した頚椎の骨を入れ替える再手術を3年以内に行うことを明かした。また、遺言書を書きためていた衝撃の事実も告白したが、YOSHIKIは「Xという戻る場所があるので、耐えられる」と前向きに発言。決死の覚悟でリハビリに挑む。
前夜のフィルムコンサートで首にコルセット、左手にサポーターを巻きながら、ファンに明るく振る舞ったYOSHIKI。その笑顔の裏には、悲壮な覚悟があった。
この日、プロデュースするレーシングチーム「ROCKSTAR 童夢」のGTシリーズ第6戦決勝を観戦するためサーキットに再来場。「医師から『以前とまったく同じ状態に戻ることはない。ドラムは100%無理。できても80%ぐらい』と宣告されました」と衝撃事実を明かした。
激しいドラムプレーの代償で、脊柱管が狭くなり、神経が圧迫される頚椎椎間孔狭窄(きょうさく)症を患い、先月27日に米ロサンゼルスで上から5番目と6番目の頚椎の間を広げる手術を受けた。神経が密集する大事な個所だけに手術は困難を極めたが、無事成功した。
だが、今度は3番目と4番目、6番目と7番目の頚椎の間や腰にも損傷が判明。医師から3年以内の再手術を宣告され、「放置すると神経が傷ついて回復できないので、人工骨などで骨を入れ替えないといけないと言われた」と吐露。手術が失敗すれば命を落とすこともあり、今回の手術前に弁護士と相談して遺言書をしたためたことを告白した。
まだすべてを書いたわけではなく、「お世話になった家族とXのメンバー、チャリティー基金『YOSHIKIファンデーション』、長年のファンの人たちにあてました。権利のパーセンテージを書いただけだから、もめるだろうな」と、複雑な胸中も垣間見せた。
症状は思った以上に深刻で、10月10日のパリ公演と年内の大阪公演の来年延期を発表したばかり。だが、「Xの解散やHIDEがいなくなった時(1998年に死去)の痛みに比べたら100分の1。耐えられる」と、いたって前向き。来週にもロスに戻り、リハビリに専念するが、「Xという戻る場所があるので大丈夫。病は気からというから早く治ると思う」と、力強く再起を誓った。
(以上、サンスポより引用)