91年のエクスタシーサミット以来となる花嫁姿の“解禁”に、TOSHIは「ハッピーウエディング!!」と祝福。そして「X」がスタートするや、雰囲気は一変。台北市に隣接する板橋市のスタジアムは、2万人のXジャンプで揺れた。
香港に続く海外公演。“ホーム”のようなぬくもりに応えたかった。昨年3月の復活公演後、現地ファンから数万通の嘆願書が関係各所に届いた。昨年9月のアジアプロモーションでは空港にウエディングドレス姿のファンが殺到。思いに応える形で公演を発表したが、度重なるトラブルで延期に。それだけにYOSHIKIは「やっと長年の夢がかなった」と、待ち続けてくれた現地のファンに感謝。舞台で笑顔が弾けた。
公演はサプライズの連続だった。斬新な着物のファッションショーや、迫力ある舞龍など日台が融合。ハローキティとコラボした「yoshikitty」(全長12メートル)のバルーン2体もお披露目され、YOSHIKIも地上20メートルの高さを前後計100メートル平行移動しながら決死のドラムプレイ。1200インチの巨大ビジョンには、常にHIDEさんの映像が映し出され、全14曲ともに日本語の大合唱で沸いた。
新生Xの海外デビュー戦。ギターのSUGIZOが加入し、6人となって初の海外で、1989年のメジャーデビュー以来、初の単独野外公演ともなった。総制作費3億5000万円を投じたステージセットは、日本と香港からコンテナ200個分の機材を4日間かけて搬入し、マイケル・ジャクソン(50)をしのぐ台湾史上最大記録に。伝説のバンドを取り上げようと中国本土や地元メディア約120人も集まった。
最後はファンが惜しみない拍手。「6人で一緒にできているのが幸せ。生きててよかった」とYOSHIKI。6人の絆を再確認し、公演ごとに進化していくX JAPAN。世界制覇へ向けての攻撃は続く。
以上、サンスポより引用